ScanSnap のベトベトになったローラーを交換(大変でした)

 ScanSnap S1500 のフィードローラー(排紙側)がベトベト(ベタベタ)になって、ペリペリとローラーから用紙が離れる音がし始めたのでローラー交換(滑りやすい用紙では、スキャン結果が少し傾いているような)


今回のローラー「フィードローラー」というらしく、交換は「とにかく大変」という情報がたくさんあり、Aliexpress で調達(1,000円くらい)したものの、憂鬱な日々を過ごしていましたが、とうとう到着してしまったので作業することに(作業時間3時間)
※現在Amazonでも入手可能(Aliexpressより安いのもあるかも)、軸付きも

これからローラー交換しようとしている方へ
なぜ大変なのかというと、ローラーの付いた軸を外すのに、ローラー軸全体が見えるところまで分解しないと軸を外す事が不可能だから (片側からスッと抜いてとか、甘いこと考えてました)
食洗機のポンプ交換くらい面倒でしたが、ネジではなくはめ込みが多い事が作業を難しくしているような印象です。皆さん苦戦しているローラーは、穴開きのおろし金で解決しました。

今回使用した道具
  • プラスドライバー(はめ込みが多く、ネジの数は少ないです)
  • マイナスドライバー(はめ込みの爪を外す等)
  • ラジオペンチ(コネクタ抜き)
  • 穴開きタイプのおろし金(ローラー押し込み)
※分解については、こちら(1, 2)に詳しく書いてあり、大変参考になりましたので併せてご確認ください

手で取り外せるところを外す

底からメイン基板の取り外し
配線がタイトなので、少し開けてラジオペンチで慎重にコネクタを外す
コネクタ7箇所を確認(後で取り付けのために)

サイドの銀パネルを外す
底側からこじ開けるほうがよかったかも、ここで爪が2,3本折れます
反対側も同様に

背面と両サイドを覆っている、コの字カバー(黒)を外す
両側に少し開いて後ろに抜く感じ

やっと歯車登場
中央が給紙側ローラー、右が排紙側ローラー、左のネジがベルトのテンション調整(このネジを緩めてベルトを外す)

軸についている歯車を外すには、軸内部のレバーを矢印の方向へ動かしつつ指で引き抜くと軸だけになります
このとき、歯車を引き出すのに一番外の板のみをドライバなどで引き上げると、歯車部分が分離してしまうので注意(幸い抜けただけだったので接着剤で補修)

排紙側の軸へアクセスするため、前面のカバーを取り外し(ネジ無し)
軸の両端にある止め金属を溝からずらして軸を取り外し

取り外した軸(排紙側の軸には溝がありました)
ベトベトなのでカッターで切って、イングリモングリと外す

新しいローラーを押し込むのにちょうどよい穴あき具を探していたら、穴タイプのおろし器がピッタリだった(歯は上向きで)
30年くらい使っているのでワクが割れていますが、金属面を押せばOK

ローラーを取り付け

軸を取り付けて排出側は交換完了


ここから、給紙ローラー

光学センサーの上にあって、底側からしかアクセスできないため、裏返して鉄板を外す
相手がプラスチックのネジは(青枠)タッピング、相手が金属のネジ(赤枠)はワッシャー付き

見える位置の爪は簡単に外れるけど、なかなか鉄板が外れず時間を取られたが、単に外すだけでした
※どのケーブルがどの穴から出ているか、写真を撮っておくとよいです

爪で引っ掛けてある光学ユニットと基板を外す

ネジ2本で超音波センサーを外す

軸カバーを外して(爪のみ)、給紙ローラー軸へやっとアクセス可能に

こちらの軸には溝がなかったので、マジックで位置をマークして交換
あとは、逆に組み立てていく

組み立て直した後、動作テスト
→ 動作に問題無しだけど、少しゴロゴロ音が大きくなった?
ほとんどバラしたから全体的に遊びが増えたのか、ベルトのテンション調整か、軸受に注油しておけばよかったのか、でももう開けたくない...

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