BISアクセスチャージ悪用と「かけ放題」の矛盾
BISによる携帯電話の「かけ放題」サービスを悪用した、アクセスチャージ(接続料)詐取
構造上なるべくして起こった事で
むしろ、その構造を放置してサービスを開始したことに問題があるんじゃないかと
国内の接続料体型は、発信側が着信側へ接続料を払う という仕組み
米国などのそれは、発信側と着信側が同額を互いに払う という仕組み
米国の場合、設備を利用するのだから発信側にも対価は払って下さい、という意味ですな
それが同額であれば、互いの支払いは相殺される事になります
という事で、米国ではかなり前から「かけ放題」サービスが提供されていました
また、日本発の国際電話で通話料が国内より安く設定できるのもコレのおかげだったりします
これを発信側課金の日本で始めようとすると
利用者の「かけ放題」料金を超えた接続料は、誰が負担するのかって話
まぁ、単純に考えて、かけ放題に入っていない従量課金のユーザーから高い通話料(22円/30秒)を取って、
充当するという事になりますな
大手キャリアの通話料が下がらない原因のような気もしますが
筆者は国内の「かけ放題」サービスが始まった頃とTPP交渉の時期がかぶっていたので、外圧により国内のアクセスチャージが発着両課金となる前触れと感じていましたが、数年経ってもそうはなっていません
蛇足ですが、かけ放題サービスに入っていない、大手キャリア利用者の対応策といえば
プレフィックスを付加するだけで番号そのままで、通話料が半額の「楽天でんわ」等を利用すれば半額の 11円/30秒 まで減らせるわけで
これらのサービスを利用すれば、
- 5分通話無料 = 770円/月 であれば、35分
- かけ放題 1870円/月 なら 85分
までは、プレフィックスサービスのほう(連続通話の場合)が安くなります
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