「どんなときもWiFi」の障害と「クラウドSIM」の仕組み

どんなときもWiFiから通信障害の原因報告が出たけど、しっくり来なかったので調べたメモ

その原因報告の内容がコレ
①一部のキャリアからのSIMカードの提供がストップしており、SIMの増強に遅延が生じている。
②SIMカードを動かす為の設備の製造および発送が停止、遅延している。
フツーに考えて、少なくとも加入者数のSIMが用意されているのに、SIMの供給やSIMを動かす装置の増強ってなんぞやって感じ

この意味を解く記事↓の中程「クラウドSIMの仕組み」
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1805/30/news045_2.html

つまり
  • 供給元は uCloudlink
  • キャリアと契約した実SIMは、香港にある uCloudlink の サーバに接続されている
  • 端末に入っているSIM(シードSIM)へ実SIMの情報をネットワーク経由でコピーして利用
  • 利用しているSIMの容量が足りなくなると、容量が余っているSIMやプリペイドSIMへスイッチさせる
通常のMVNOが、SIMとデータ量や帯域でキャリアへ支払っているのと違い、SIM単位でキャリアと契約を行い、そのSIMを入れ替えることで容量をやりくりしている。という事になります
提供側は、仮想SIMをレンタルすることで、キャリアと結ぶ高額な専用線を用意しなくても良いという仕組みなんですな(それはそれで画期的だと思うけど)

したがって、キャリアから物理SIMが供給不足に陥ったり、SIMを接続する香港のサーバが増強できなくなると、データ量や加入者の増加に対応できなくなる

というのが現在の「どんなときもWiFi」の状況

ただ、同じ uCloudlink を利用している、限界突破位WiFi, Mugen WiFi, FUJI Wifi あたりで障害が出ていないのは何故なのだろう(受付停止などは行われている)

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